西表島がどうして竹富町?

 竹富町と言えば当然竹富島が連想され、西表島がどうして竹富町なのか疑問に思われる方もあるでしょう。実は行政区分の竹富町は非常に範囲が広く、八重山の島々は石垣島と与那国島を除いてすべてこの竹富町に属するのです。つまり、文化とか人口的にまとまりのある石垣と与那国以外の島を十把一絡げにしてひとつの町にしたわけで、その名称として琉球王朝時代に八重山統治の役所が置かれていた竹富島の名前を持ってきたというわけです。ということで、竹富町役場が竹富島にあるのかと思ったらそうではなく、町役場は何と石垣島にあるのです。それは、竹富町のどの島からもいちばん交通の便がよいという理由からですが(離島航路はすべて石垣が起点となっている)、非常におもしろい行政形態ですね。