サキシマスオウ(先島蘇芳) Heritiera littoralis
マングローブ樹林の中やそれに隣接した低湿地帯に生える木で、幹から波板状の根が四方八方に伸びる。この根は板根(ばんこん)と呼ばれ、昔はこの板根を切り取って船の舵に利用した。この板根に触れた人は結婚が遅くなるとされ、これをサキシマスオウの呪いという。古見の前良川河口にあるサキシマスオウの大きな群落は国の天然記念物に指定されているが、近年の台風でかなりダメージを受けている。